使用している素材について

拘ったのは、素材が育つ過程と生命力です。

野生の日本鹿

配合飼料を食べる家畜に対し、日本鹿が主に食べているのは、薬膳ともいえる野草や薬草。固有種のこれらの草を栄養源とする鹿肉は、滋養に富む食材として古くから親しまれています。近年は数が増え、害獣としても扱われていますが、人の手が入らないぶん薬剤耐性のリスクがなく、低脂肪高タンパクな食材として愛犬にも最適なお肉です。また、骨髄を含む背骨も生のまま小さく砕いて使用しています。

一方で、人の手が入らないからこそ、寄生虫や感染症を引き起こすウイルス・細菌を保有する可能性があり、生では扱いにくい存在でした。安全性を高めるため、銃ではなく罠で捕獲され、はじめから食用として加工された鹿肉だけを使用。処理施設も厳選し、品質を確認できるものだけを仕入れています。

無投薬で育った鶏の丸体

一般的な鶏肉は40日ほどで出荷される急成長タイプで、限られた期間で効率よく育てるため、成長を促す抗菌性飼料添加物や、抗生物質が使われることが少なくありません。2018年に一部の物質は使用が禁止されましたが、それ以外の多くは今も使用が認められています。特に大量生産される鶏肉は、限られたスペースで数多く育てるため、抗生物質への依存度が高くなりやすいと言われています。一方、無投薬で育てられた鶏は、ヒヨコの頃からこうした薬剤を使わず、60日という一般的な鶏よりも長い期間をかけてゆっくりと育てられています。抗生剤を含む飼料や直接投与が、どんな影響を与えるかの明確な定義はありません。しかし、愛犬が薬剤耐性のリスクを避けるため、無投薬で飼育された鶏の丸体(頭と足を除いた全身のお肉と骨・肝臓・心臓)のみ使用しています。生卵は、有精卵の全卵を使用するなど、できる限り自然に育った原料を使用していきます。

天然 真鰯

素材の選択例ですが、DHA,EPAは愛犬の健康に欠かせない栄養素です。ドッグフードへの主な供給源である魚油は、天然か養殖か何を食べて育ったか、抗生剤の使用有無さえデーターがなく、出所を追い切れませんでした。そこで作りたての片口鰯の炒り粉をレシピの量だけ使用し検査に出したところ、EPA・DHAは検出されず。最終的に、前日に水揚げされた刺身用の生真鰯を使うことで、必要な量を確保できました。使用するすべての素材を見極めるのに、2年の歳月をかけています。

放し飼いの生有精全卵

阿蘇の大地で放し飼いされた鶏の有精卵。
ハンディーキャップを抱えながら、阿蘇、高森寮で懸命に生きる方々が生産される、生命力あふれる生卵を使用しています。

無投薬で飼育され、阿蘇の野山の草を中心に、自家製とうもろこしや飼料を使用して生産されています。卵かけご飯やゆで卵にしても違いがわかる特別美味しい卵のみを全量使用しています。

無投薬で育てた野菜

できる限り固有種(古来種、在来種)の種から、有機栽培で育てた野菜を使用しています。大切なのは栄養価だけでなく「生きる力」だと考えました。固有種の野菜は時間が経つと熟して枯れていくのに対し、F1種による慣行栽培の野菜は時間が経つと腐敗することもあります。体をつくる材料が合成物や腐敗しやすいものであれば、そこから育つ体にも、本来の回復力や元気を支える「気」は満ちないのではないかと考えました。にんじんやビーツも生産者のこだわりが詰まった有機栽培のお野菜を採用しています。

固有種の発酵野草 鹿草

土壌に眠る、生命を支える微量ミネラル。

鹿草(KAGUSA)
土壌には、愛犬が健やかに生きていくために必要な微量ミネラルが存在しています。これらは、皮膚や被毛など、体づくりに関わる大切な栄養素です。

でも、犬が土を食べればいいわけではありません。大切なのは、「土壌 → 植物 → 草食動物 → 肉食・雑食動物 → 土壌」という自然界のプロセス。植物が土壌から14種類のミネラルを吸収し、草食動物がその植物を食べる。肉食・雑食動物は、草食動物やその消化管内容物を食べることで、植物由来の栄養にもアクセスします。そして、ふんや亡骸は再び土へ還り、新しい植物を育む。こうして自然界では、ミネラルが循環し続けています。

Rawfectionが着目したのは、野生の鹿の胃の中にある「発酵野草」です。それはまさに固有種の薬膳材料(オオバコ、ドクダミ、明日葉、クコ葉、桑葉、ヨモギ、シバ、ハコベ、ササ、スギナ、フキ、ゲンノショウコ、水草、広葉樹の葉等)。植物には丈夫な細胞壁があり、犬は植物繊維をそのまま消化することを得意としていません。鹿が自ら選んで食べた植物は、胃の中で微生物の働きによって自然に発酵・分解されます。Rawfectionでは、脂肪の多い胃壁そのものではなく、この「自然に発酵した野草」の部分を原料として活用しています。

スピルリナ

約30数億年前から地球に存在するとされる藻の一種、スーパーフードのスピルリナ。厳しい環境の中で命をつなぎ続けてきた、生命力の凝縮された食材です。良質なタンパク質やビタミン、ミネラルを豊富に含み、少量でも栄養価の高さが特長。天然の色素成分も持ち合わせており、素材そのものの力をそのまま活かしたいという私たちの考えに合う一品として選びました。総合栄養食であるbasic earth-HPPの色は、スピルリナの緑とお肉の赤が混ざり合った色となっています。

固有種の油カメリナオイル

ヨーロッパで数千年前から栽培されてきた、アブラナ科の希少な油糧作物「カメリナ」。土を耕さない不耕起栽培にも適しており、環境負荷の少ない農法で育てられる作物です。その種から搾られたオイルは、オメガ3・6・9が理想的とされる2:1:2という比率でバランスよく含まれているのが特長です。アマニオイルなどと比べて酸化に強く、常温保存でも品質が変化しにくいうえ、発煙点も240℃以上と高いため扱いやすいオイルです。植物性でありながら魚油に近い脂肪酸バランスを持つことから「植物性の魚油」とも呼ばれ、動物性原料を避けたいビーガンの方々にも重宝されています。乾燥にも強く、農薬や肥料に頼らず栽培できる作物であることも、私たちがこの素材を選んだ理由のひとつです。手作りフードにもおすすめです。

固有種 ブルーベリー

WILD BLUEBERRY — ワイルドブルーベリー

抗酸化力と生きる力に富んだ固有種果物。栽培種に比べて小粒で、果皮の割合が大きいことが特徴です。ブルーベリーの紫色を生み出すアントシアニンをはじめ、ポリフェノールなどの植物由来成分を豊富に含んでいます。野生種ブルーベリーは、ポリフェノールや抗酸化活性の高さが研究でも注目されています。

犬にとって、うれしい理由

犬の体内でも、日々の代謝や運動などによって活性酸素が生じます。

ブルーベリーは、ポリフェノールやアントシアニンなどの抗酸化成分を含む果物です。さらに、ブルーベリーは食物繊維やビタミンCなども含む低カロリーの果実。犬が食べても安全な果物のひとつとして知られています。

自然の贈り物。塩

植物からは栄養を、動物からは身体をつくる力を、そして大地と海からはミネラルを。
海水には、ナトリウムだけでなく、マグネシウム・カリウム・カルシウムなど、一般的な塩に比べて数十倍ものミネラルが含まれ、14種類ものミネラル成分が確認されています。通常の塩づくりでは取り除かれてしまう「にがり」の成分も、そのまま活かしました。これらのミネラルは、犬の体液バランス、神経や筋肉の働き、エネルギー代謝など、生命を維持するさまざまな働きに関わる大切な栄養素です。ただ塩味を加えるためではなく、海という大きな生命の源から、複数のミネラルをまるごといただく。それが、Rawfectionがこの塩を選ぶ理由です。