RAW × COMPLETE × HPP
自然の力を、科学の力で、犬の力へ。
愛犬に必要な栄養を、できる限り素材そのものからつくれないだろうか。
Rawfectionの始まりは、一つのシンプルな問いでした。
一つひとつの素材が持つ栄養を調べ、組み合わせ、必要な栄養を設計する。その過程で、私たちは興味深いことに気づきました。
同じ素材でも、加工方法によって、完成したフードの栄養は変わる。
素材が持つ栄養をそのまま届けるにはどうすればいいのか。その問いを追い続けた先に、
という一つの答えが生まれました。ここから、その理由を科学とともに紐解いていきます。
未来が毎日の積み重ねであるとすれば、愛犬の現在の食事にも疑問を持つべきだと考えました。明日生きるためのごはんではなく、数年後の健康を支えるごはん。何を入れないかにも妥協せずに取り組みました。
Chapter 01
喜んで食べてくれる。お皿がきれいになる。「今日もおいしかったね。」それは、愛犬との暮らしの中にある幸せな瞬間です。だから、おいしさは大切。食いつきも大切。
でもRawfectionは、その先まで考えたごはんをつくりたいと思いました。
犬の身体は、毎日食べたものから栄養を受け取りながら生きています。今日の一食。明日の一食。そして一年、五年、十年。毎日の食事は、未来へと積み重なっていきます。
だから私たちが目指したのは、「今日、喜んで食べること」と「未来の健やかな毎日」の両方を考えた食事。
何を食べるのか。どんな素材から栄養を摂るのか。どのように加工されたものを食べるのか。毎日食べるものだからこそ、一つひとつに理由を持たせたい。
今日のおいしいを、未来の健やかさへ。それがRawfectionの出発点です。
Chapter 02
タンパク質。脂質。ビタミン。ミネラル。犬に必要な栄養は、数字として計算することができます。でも、犬が食べるものは数字ではありません。食べ物です。
鹿には、鹿が持つ栄養があります。鶏には、鶏が持つ栄養があります。魚には、魚が持つ脂質があります。卵には、卵が持つ栄養があります。野菜や果実にも、それぞれ異なるビタミン、ミネラル、色素、植物由来成分があります。
そこでRawfectionは考えました。必要な栄養を、できる限り食材そのものの組み合わせからつくってみよう。
野生の日本鹿肉。無投薬飼育の鶏丸体。有精卵。天然マイワシ。有機栽培かぼちゃ。にんじん。ビーツ。自生種ブルーベリー。鹿が食べた野草や薬草が胃の中で発酵した鹿草。ミネラル豊富な塩。スピルリナ。そのほかの素材も含め、一つひとつに役割を持たせる。
単に「栄養素を配合する」のではなく、食材を組み合わせて栄養をつくる。ここにRawfectionのレシピの原点があります。
Chapter 03
素材を選び、栄養を計算し、レシピをつくる。そして実際につくったフードを分析する。この繰り返しの中で、興味深い発見がありました。
原材料から計算した栄養と、加工後に実際に分析した栄養が、いつも同じになるとは限らない。
食べ物は、加工によって変化します。タンパク質の構造も変わる。熱に敏感な成分もある。脂質も加工条件の影響を受ける。植物の成分も変化する。もちろん、加熱することで食べやすくなったり、利用しやすくなったりする成分もあります。
だから大切なのは、「生か、加熱か」という二択ではありません。その素材の良さを活かすには、どんな加工がふさわしいのか
Rawfectionはそこから加工方法そのものを考え直しました。そして、非加熱で組み立てた試作品を分析したとき、私たちの栄養設計と実際の分析値が、より近づいていきました。
素材から設計した栄養を、できるだけそのまま完成品へ。この発見が、RawfectionをRAWへと導きました。
Chapter 04
RawfectionにとってRAWとは、単に「加熱していない」という意味ではありません。素材が持っているものを、できるだけ大切に犬へ届ける。そのための選択です。
鹿肉を、鹿肉として。マイワシを、マイワシとして。卵を、卵として。ブルーベリーを、ブルーベリーとして。食材そのものが持つ栄養や特性を大切にする。
だからRawfectionは、すべてを生にすることにもこだわりません。ブナシメジには、蒸すという加工を選びました。大切なのは「RAW」という言葉を守ることではなく、素材の良さを活かすこと。
一つひとつの食材を見ながら、その素材にふさわしい方法を選ぶ。それがRawfectionの考えるRAWです。
Chapter 05
素材を大切にするだけで、Rawfectionは完成しません。愛犬が毎日食べるものだからこそ、必要な栄養をきちんと設計する。これが、RawfectionのCOMPLETEです。
自然の素材を選ぶことと、栄養科学。私たちは、その二つを対立するものだとは考えていません。むしろ、良い素材を選ぶからこそ計算する。分析する。確認する。そして調整する。素材の力を、犬に必要な栄養へと組み上げていく。
自然の素材を、栄養科学によって毎日の一食へ完成させる。それがCOMPLETEに込めた意味です。
Chapter 06
ここからRawfectionの研究は、さらに一歩進みます。大切なのは、「何が入っているか」だけではありません。食べたあと、犬の身体がどう受け取るのか。
食べる。消化する。吸収する。利用する。ここまで考えて、初めて食事は犬の身体へとつながっていきます。
そして近年、非常に興味深い犬の研究が発表されました。研究では、同じ原料から、レトルト、スーヴィード、スチーム、HPP、フリーズドライ、という異なる加工法の食事をつくり、健康な成犬で比較しました。原材料そのものが大きく異なる市販フード同士ではなく、同一の原料から加工法を変えた点が重要です。
そこでHPP食は、スチーム食とともに、高い見かけの消化率を示しました。つまり、熱を主要な作用原理としないHPPでも、高い主要栄養素消化率を実現できる可能性が、犬の研究で示されたのです。
私たちが興味を持ったのは、ここから先でした。
Chapter 07
HPPとスチーム。異なる方法で食品に働きかけながら、犬ではどちらも高い主要栄養素消化率を示した。それなら次に考えたいのは、「消化性を大切にしながら、素材が持つものをどこまで届けられるだろう。」ということです。
食材にはタンパク質だけでなく、ビタミン。脂質。植物由来成分。色素成分。さまざまな成分があります。
HPPは、非常に高い圧力を利用する非熱的な食品加工技術です。食品科学では、微生物を制御しながら、熱に敏感な栄養素やビタミンなどへの影響を一般に小さくできる技術として研究されています。
だからRawfectionは、「高い消化性」と「素材を活かすこと」を、どちらか一つにしたくありませんでした。
天然マイワシの脂質。ブルーベリーの色素成分。ビーツやかぼちゃなどの植物由来成分。それらまで含めて、食材を丸ごと研究していく。そこにRawfectionが考える、これからのRAWがあります。
Chapter 08
Rawfectionが採用したのは、600 MPaのHPP。約6,000気圧に相当する、非常に高い圧力です。この圧力は、食品に何もしないわけではありません。むしろ、そこが面白いところです。
牛肉を175 MPaと600 MPaで処理した研究では、高圧処理によって肉の微細構造が変化しました。さらに模擬胃環境でペプシンによる消化を行うと、HPP処理肉では未処理肉より高分子のタンパク質やペプチドが少なくなり、その変化は600 MPaでより顕著でした。
つまり600 MPaは、肉の組織やタンパク質構造そのものに働きかけ、消化時のタンパク質分解にも影響する可能性を持っています。
そして実際の犬を使った研究でも、HPP食は高い主要栄養素消化率を示しました。だから私たちはHPPを、単なる「生のままにする技術」とは考えていません。熱とは違う方法で食品へ働きかける、もう一つの食品科学。RAWに600 MPaという科学を掛け合わせる。それがRawfectionです。
Chapter 09
素材を非加熱で届けたい。そして同時に、毎日食べるフードとして、食品の品質にも向き合いたい。その二つをつないだのもHPPでした。
raw pet foodそのものを使った研究では、586 MPaの高圧処理によって、条件によりSalmonellaやShiga toxin-producing E. coliを大きく低減できることが確認されています。
RawfectionにとってHPPは、素材を活かすための技術であると同時に、生の食事を食品科学で支えるための技術。だから、素材を選ぶ。栄養を設計する。実際に分析する。製造工程を管理する。微生物学的品質を確認する。そして600 MPaのHPPを使う。
一つの技術だけに頼るのではなく、一つひとつの工程に理由を持たせる。自然の良さに科学を加えることで、生の食事を、次のステージへ。それがRawfectionの考えるHPPです。
Chapter 10
今日のおいしいを、未来の健やかさへ。
ここまで追い続けてきた答えを、Rawfectionは3つの言葉に込めました。
RAW|素材の力を活かす。できるだけ素材そのものから栄養を届ける。鹿を鹿として。魚を魚として。卵を卵として。植物を植物として。素材が持つものを、大切に犬へ。
COMPLETE|素材の力を、一食の栄養へ。自然の食材を組み合わせ、犬に必要な栄養を科学的に設計する。計算し、つくり、分析し、確かめる。毎日食べるものだから、一食として完成させる。
HPP|生の可能性を、科学で支える。600 MPaという高い圧力によって、食品構造、消化性、微生物学的品質、そして素材が持つさまざまな成分の可能性を追求する。RAWを、食品科学で次のステージへ。
RAWだけでは、Rawfectionではありません。COMPLETEだけでもありません。HPPだけでもありません。素材を活かすRAWと、栄養として完成させるCOMPLETE。そこに600 MPaのHPPを掛け合わせる。それぞれの価値を掛け合わせることで、Rawfectionという一つの食事になる。だから私たちは、RAW × COMPLETE × HPPと表現します。
私たちが見ているのは、お皿の中からはじまる、数年後の愛犬です。
今日も喜んで食べてくれる。明日も元気に歩いてくれる。一緒に遊ぶ。気持ちよく眠る。そして年齢を重ねても、食べることを楽しみ、大好きな家族との時間を楽しんでほしい。
食事だけで未来のすべてが決まるわけではありません。それでも、毎日食べるものだからこそ、私たちにできることがある。
食いつきだけで終わらない。栄養の数字だけでも終わらない。何を入れるかだけではなく、素材をどう選び、どう組み合わせ、どう加工し、どう犬へ届けるのかまで考える。一食一食に、理由を持つ。
素材を活かす。栄養として完成させる。科学で、その可能性を支える。
自然の力を、科学の力で、犬の力へ。それが、Rawfectionです。